お知らせ

2024年5月14日

プロフェッショナル

プロフェッショナル
先日、お世話になった方と会食する機会をいただきました。 ヘリコプターのパイロットをされておられます。 ドクターヘリに搭乗する回数も群を抜いて多い方かと思います。 一番の思い出は、到着直前にやむなく引き返したことです。 とある離島から要請が入りました。 天候的にも大丈夫との判断が下され出発しましたが 島に近づくとヘリポートがすっぽりと霧に包まれています。 ヘリポートにはすでに患者様を乗せた救急車が到着済みでした。 無線のやり取り、その口調、表現から推察して 操縦の腕前、経験からは恐らく着陸できたと私は思っています。 計器飛行にすればなお、可能だったと思います。 ただ、リスクはゼロではなかった。 ドクターヘリは目視での操縦が義務付けられています。 計器飛行での活動はルール違反となります。 目視での着陸にリスクを伴う状況下であるとはいえ、 重篤な患者様を乗せた救急車を目の前にして引き返すことは 私たちも悔しかったけれど パイロットとしても相当に悔しい思いをされたと思います。 しかし、そのような判断をされる方の操縦だからこそ 私たちは安心して搭乗して救命活動が出来たのでした。

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